レギュラーなガトーショコラを作る!(調理時間:仕込み約1時間+焼成約40分)
今回お届けするのは、レギュラーなガトーショコラのレシピです。
カカオ成分が高いチョコレートを主材料とすることで、甘すぎず、胸やけせず、食べ飽きない大人な味と食感(??)を目指してみました!
レシピギャラリー
どのような工程で調理が進むのか、ギャラリーで視覚的にサマライズ(要約)してみました。
エントリ内容の時短的把握にお役立てください!
材料
今回のレシピで使用する材料は次の通りです。
材料名 | 使用量など |
---|---|
カカオ72%ブラックチョコレート | 130g |
無塩バター | 50g |
卵 | 3個 |
砂糖 | 80g |
生クリーム | 50g |
薄力粉 | 30g |
純ココアパウダー | 30g |
はちみつ | 50g (しっとり感を出すために加える) |
ブランデー | 20ml |
調理器具など
器具名等 | 数量など |
---|---|
ボウル | 3つ(湯せん用, メレンゲ用, 粉計量用) |
ヘラ | シリコンのヘラなど1つ |
ハンドミキサー | 1つ、廉価なもので十分 |
おたま | 1つ、流線形のものが良い |
紙パウンドケーキ型 | ~8個~ 10個, 冨澤商店のもの |
各調理工程の解説
湯せんボウルでバターとチョコレートを混ぜる
大きい鍋に湯を張り、沸騰しない程度(小さな泡が浮かび始めるぐらい)の熱加減にしておきます。
そこにボウルを浮かべて、湯せんをします。(以降、「湯せんボウル」と呼びますね)
- 無塩バター50gを湯せんボウルに投入します。
- チョコレートを投入します。
- 今回使うチョコレートはこちら!
近くのスーパーで手に入った明治のカカオ高濃度のチョコレートです。
- 開封しましょう!
中身はこのように、1個ずつ丁寧に光沢のある包装されています。
ビジュアル的にも、ほんのりとした高級感、カカオ濃度高いぞ!という主張が伝わってくるようです。
- 包装を開くと、チョコレートが出てきます。
- このように湯せんボウルの中に、チョコレートを1個ずつ入れて行きます。
- この調子でどんどん包装を開いて、チョコレートを取り出しましょう!
- 片っ端からチョコレートを湯せんボウルに入れました。
このように溶けたバターをチョコレートで埋め尽くします。
- シリコンのヘラを使ってかき混ぜます。
湯せんで熱が加わるので、かき混ぜているうちにチョコはトロトロに溶けて参ります。
- 2~3分もかき混ぜていれば、このようにサラサラのチョコ生地に仕上がります。
- 今回使うチョコレートはこちら!
薄力粉をチョコ生地に加える
チョコ生地(バターとチョコの融合したもの)が出来たら、薄力粉を加えます。
チョコ生地はサラサラしていますが、水分をほとんど含んでいません。ほとんどが油分です。
そこがポイントで、水分がないので粉がダマにならず、サっと溶けてくれます。
これはパウンドケーキを作る際に活用しているフラワー・バッター法の応用です。
- デジタルはかりの上に計量用の容器(ここでは別のボウル)を乗せて、薄力粉を30gはかり取ります。
- 薄力粉を湯せんの中にあるチョコ生地に降り注ぎます。
ふるいにかけず、そのまま使っても大丈夫でした!
- シリコンのヘラでかき混ぜて行きます。
薄力粉がダマになる様子はありません。
狙い通り、チョコ生地にスムーズに溶けて、なじんでいきます!
- 早ければ1分もしないうちに、薄力粉とチョコ生地が見事融合します。
フラワー・バッター法は、時短につながるのでありがたいですね。
卵の投入(黄身と白身を分ける)
チョコ生地と薄力粉が混ざったら、続いては卵の投入です。
卵の殻を半分に割って、殻を使って白身と黄身を分けてそれぞれ投入していきます。
- 今回使用する卵は3個です。
白身を投入するための別のボウルを用意しておきます。
- 卵を割り、白身の方は用意した別のボウルに貯めていきます。
後ほど、このボウルでメレンゲを作ります。
- 黄身の方は、チョコ生地の方に加えて行きます。
黄身に含まれるレシチンが、油分と水分の仲立ちをすることで、油分が分離しなくなり、生地が滑らかになる効果が期待できます。
- シリコンのヘラを使って、黄身とチョコ生地をかき混ぜます。
- 黄身とチョコ生地が混ざりました。
質感が少しガトーショコラっぽくなってきましたね!
生クリーム投入!
チョコ生地と卵の黄身が混ざり合ったら、次は生クリームを投入します。
生クリームには油分だけでなく水分も含まれていますが、ここで黄身のレシチンが効果を発揮して、分離することなく混ざり合うのをサポートしくれます。
- 今回使う生クリームです。
お近くのスーパーで売っている動物性の生クリームで差し支えありません。
- この生クリームを50g加えます。
湯せんボウルをデジタルはかりに乗せて、ちゃんと計量しながら加えてくださいね!(目分量は達人でなければやめた方がよいです…)
- シリコンのヘラでかき混ぜると、すぐにチョコ生地となじんでいきます。
- チョコ生地と生クリームが融合しました!
油分が生地から分離している様子もありません。
はちみつを加える
ガトーショコラの生地にしっとりとした質感を与えるべく、今回ははちみつを加えます。
常温でも液体のはちみつは、水分をほとんど含みませんが、生地のしっとり感を上げてくれることが期待できます。
しかも、甘さが控えめなので、胸やけするような甘味の副作用の心配が無いのがありがたいですね。
- 湯せんボウルをデジタルはかりの上に乗せて、計量しながらはちみつを約50g加えます。
- チョコ生地の上を覆っている透明な光沢の部分がはちみつです。
- ヘラでかき混ぜていきます。
すぐにサラサラになって混ざってくれます。
- チョコ生地とはちみつが混ざりました!
ブランデーで大人な風味を加える!
続いて、チョコ生地にブランデーを加え、大人なテイストに近づけて行きましょう!
ブランデーとお菓子の相性って、本当に良いですよね。
チョコレートともケーキともコラボレーションができる優秀な蒸留酒です。
- こちらが今回使うブランデーです。
近くのスーパーで良く調達してくるサントリーのものです。
このブランデー以外でも、入手できるブランデーで差し支えないと思います。
- ブランデーを約20ml、チョコ生地の上に注ぎます。
ブランデーのキャップか、おちょこのような小さな器を使うと扱いやすいと思います。
- ヘラでかき混ぜて、ブランデーをチョコ生地になじませていきます。
- ブランデーとチョコ生地が混ざりました!
メレンゲの準備
それでは、先ほど別のボウルに取り分けた白身を使って、メレンゲを作ります。
泡だて器の代わりに、今回はハンドミキサーを使います。
ハンドミキサーは、2000円前後の廉価なもので十分仕事をしてくれます。(私は、貝印の物を使っています)
- 今回使用する白砂糖80gの半分、40gを白身に加えます。
- ハンドミキサーを使って白身と白砂糖をかき混ぜます。
最初は、低速で白身と白砂糖をなじませ(10秒ぐらい)、そのあとは回転数を上げてかき混ぜます。
- 見た目がメレンゲっぽくなってきました。
いったんここでハンドミキサーを止めて、残りの白砂糖40gを投入します。
- ハンドミキサーを使って再び、かき混ぜて行きます。メレンゲ作成中・・・
- かなりメレンゲらしくなってきましたね。
- ボウルを傾けても、メレンゲの形が崩れない(=流れない、垂れない)ようになってきたら、完成です。
形が崩れないのは、メレンゲの仕上がりの目安の一つです。(お好みで、もっと気合を入れてメレンゲ度を上げても差し支えはないでしょう。)
チョコ生地にメレンゲを加える
メレンゲの準備が整ったら、チョコ生地に加えて行きましょう!
ベーキングパウダーがなくても、メレンゲがチョコ生地を膨らませてくれます。
メレンゲを加えるたびに、チョコ生地の質感がフワフワに変化してゆく様子は見ていても楽しいです。
- まずヘラでメレンゲをすくって、チョコ生地にポンと放り込みます。
- メレンゲとチョコ生地を混ぜると、このような綺麗なマーブル模様が浮かんできます。
変化を見ているだけで楽しいものです。
- この調子でメレンゲを加えては、ヘラで混ぜて行きましょう!
- メレンゲを全て投入し、チョコ生地と混ぜ合わせました!
チョコ生地にヘラを差し込むと、質感がフワっとしているのが分かります。
焼き型にチョコ生地を流し込む
チョコ生地が出来たら、焼き型を準備します。
いつもお世話になっている冨澤商店の紙パウンドケーキ型を用意します。
差し入れに持ってゆくのに、実にちょうどよい大きさで、しかも取り回しが良いので重宝します。
今回のレシピでは ~約8個~ 約10個分の材料なので、10個取り出します。
- 紙パウンドケーキ型をオーブンの天板に並べます。
- チョコ生地をおたまを使ってすくいとり、紙パウンドケーキ型に流し込みます。
カレー用(?)の先端がシャープな流線形のおたまがあると便利です。
無い場合は、大きいスプーンでも代用できると思います。
- 型の7分目を目安に、チョコ生地を流し込んでいきます。
チョコ生地がお玉に張り付いてしまったときは、スプーンなどで剥がすと良いでしょう。
- 焼き型にチョコ生地を流し込みました。
チョコ生地を焼成する
いよいよ、チョコ生地を焼きあげます。
しっとり感を出すために、低温で、焼き過ぎない程度に焼きます。
そこで今回は…
- 温度は130度
- 時間は25分
で焼きます。
この設定は、お使いのオーブンの特性によって多少変化すると思うので、適宜調節してください。
- 例:
- 生地の表面がこげないようにアルミホイルで覆ってみる
- 焼く時間を短くする or 長くする
- 焼き型を乗せた天板をオーブンに入れ、130度で25分焼きます。
- こちらが焼き上がった状態です。
メレンゲがちゃんと仕事をしており、しっかりと膨らんでボリュームが出ていますね!
仕上げ
ガトーショコラが焼きあがったら、粗熱が取れるのを待ちましょう。
天板の温度も下がり、鍋つかみで取り出せるようにになったら、木製まな板 or コンロの台座 など耐熱性のある場所の上に移します。
ここでココアパウダーを使い、クオリティアップをします。
- 茶漉しを用意し、ココアパウダーを茶漉しの中に入れます。
そして、指先でそっと叩きながら、ココアパウダーをガトーショコラの上に振りかけていきましょう。
- 最後はお好みのパッケージをして完成!
これで差し入れに持っていけますね!
今後の挑戦したいポイント
今後挑戦したい点としては、、、
- しっとりした、ツヤツヤで光沢のある断面のガトーショコラ
に挑戦したいと思います。
フォンダン未満だけど、断面がチョコで濡れているような、あの高級感のあるガトーショコラを目指し、レシピのバージョンアップをしたいと思います。
恐らく、焦点は、、、
- メレンゲを使わない
- 焼く時間と温度をギリギリまで落とす
この辺りかな?と考えています。
まずは、仮説を組み立てて、レシピ素案を作る所から着手したいと思います。
乞うご期待!
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