抹茶ガトーショコラを作る(所要時間:材料仕込み1時間+焼成約40分)
ハーゲンダッツの抹茶味って、実に美味しいですよね!
その味にインスパイアされて、試行錯誤してきたレシピが今回ご紹介する「抹茶ガトーショコラ」です。
- ホワイトチョコレートと抹茶の相性は抜群!!
- この組み合わせを選んだ時点で、ほぼ勝利は約束されたようなもの・・・は言い過ぎですが、基本路線はかなり成功に近づくように思います。
- フラワーバッター法で、粉を混ぜる工程を省力化
- 溶けたチョコレートでも上手く行きました!
- 小麦粉も抹茶もダマにならず、すぐに溶けて混ざってくるので時短に大いに貢献してくれます!
- 溶けたチョコレートでも上手く行きました!
レシピギャラリー
材料
材料 | 分量 |
---|---|
ホワイトチョコレート | 220g |
無塩バター | 80g |
卵 | 60g |
砂糖 | 120g |
はちみつ | 100g |
薄力粉 | 120g |
抹茶 | 50g |
レシピ
バターとホワイトチョコレートを湯せんで溶かす
まず最初にバターとホワイトチョコレートを湯せんで溶かして混ぜ合わせます。
湯せんの温度ですが、鍋の湯に小さな泡が浮かび始めたぐらいで火を止めると良いでしょう。
バター80g(無塩)をボウルに入れます
ホワイトチョコレートを砕いて入れる
今回使ったのは、明治ホワイトチョコレートです。
恐らく、身近にあるスーパー等で簡単に入手できるでしょう。
包装を開くとおなじみの御姿が現れます。
ホワイトチョコレートを手で適当な大きさに砕いて、ボウルの中へ投じます。
こんな感じで、適当に砕いていきます。
この調子で、残りのホワイトチョコレートもどんどん砕いていきましょう!
はい、これで全部入れました!
黄金色に溶けたバターがおおよそ埋まるくらいですね。
ホワイトチョコレートとバターを良く混ぜ合わせる
ヘラを使って、ホワイトチョコレートとバターを良く混ぜ合わせます。
湯せんのボウルなので、プカプカと湯に浮かんでおり、そのままでは不安定に動きます。
鍋つかみを左手に装備して、ボウルを押さえると安定します。(湯せんなので、ボウルは熱くなっています!ご注意!)
粉の準備をする
今回は、薄力粉と抹茶をブレンドして、生地の粉とします。
薄力粉150gをはかり取る
デジタルはかりを使い、薄力粉を約150g、はかり取ります。
抹茶50gをはかり取る
今回使う抹茶です。
近くにあるスーパー(ライフ)で購入したものです。
この品である必要はありません。お近くで調達可能な抹茶で構いません。
薄力粉と同様に、デジタルはかりで抹茶約50gをはかり取ります。
抹茶と薄力粉を混ぜる
抹茶と薄力粉をはかり取ったら、同じボウルに入れて、スプーンなどで良く混ぜ合わせます。
見た目の判断としては、黄緑色、またはウグイス色になったところが目安です。
粉とバターとホワイトチョコレートを混ぜて生地にする
バターとホワイトチョコレートの混ざり具合をチェック
バターとホワイトチョコレートが十分に混ざり合うと、シチューのような質感になります(目安にしてください)。
粉を加える前に、ヘラを使って良くかき混ぜ、ホワイトチョコレートの溶け残りの欠片が無いようにしましょう。
粉を加える(第一弾、一度に全部は加えない!)
先ほど仕込んだ粉(薄力粉と抹茶のミックス, 以降「抹茶ミックス粉」と呼びましょう)のうち、全体の4分の一ほどをスプーンですくいとって、湯せんのボウルに投じます。
ヘラを使ってかき混ぜると、粉はダマになることなく、すぐに溶けて行きます。
小麦粉は油分に対しては、すぐになじんでくれます。これがフラワーバッター法の利点です。
一方で、水分が多い所に粉を加えると、ダマになりやすいので、注意して混ぜる必要があり、手間暇がかかります。
フラワーバッター法は、時短クッキングの味方というわけです。
この調子で抹茶ミックス粉を加えてかき混ぜる
抹茶ミックス粉をさらにすくい取って(同様に全体の1/4ぐらい)、湯せんに投じます。
同じ要領で、ヘラを使って混ぜて行きます。
残った抹茶ミックス粉は二回に分けて、加えて混ぜて行きましょう。
次第に生地の粘り気が強くなり、アイスクリームのような質感に近づいていきます。
まるでハーゲンダッツの抹茶アイスみたいです。
生地の手ごたえが強くなったら、ヘラで生地を切るような動作も加えて、生地をこねて行きましょう。
生地にはちみつを加える
ガトーショコラらしい、生地のしっとり感を演出するため、はちみつを加えます。
自然な甘さであり、甘さが過ぎて胸やけを起こすこともないので、はちみつは役に立ちます。
デジタルはかりの上に、ボウルを乗せて、目盛りを0gに合わせてから、はちみつを加えます。
はちみつを加えたら、ヘラで生地を切るようにして、はちみつと生地を混ぜて行きます。
最初は手ごたえがまだ強いですが、段々とはちみつが生地に浸透して、生地が柔らかくなってゆくのが分かると思います。
はちみつと生地が十分混ざり合うと、生地の質感が以下の写真のようにツヤツヤの質感に変化します。
卵を黄身と白身に分ける
生地とはちみつを混ぜ終えたら、卵を6個取り出します。
卵を割って、白身と黄身に分けます。
白身は、別のボウルに移します。後で、メレンゲを作る際の材料になります。
黄身は、生地の方に加えてください。
そしてヘラを使って、生地に練り込むように混ぜて行きます。
卵の黄身に含まれる卵黄レシチンが、生地中の油分と粉成分と水分を結びつけ、成分の一体感を高めてくれます。
卵黄を練り込むことで、生地中の油分が分離する心配がなくなります。
卵黄と生地が十分に混ざると、更に生地にツヤが出てきます。
ツヤツヤ&ねっとりとした、いかにもガトーショコラを連想させる生地に近づいてきました。
メレンゲを作る
別のボウルに分離した卵の白身を使って、メレンゲを作ります。
白砂糖の半分を加えて白身を攪拌する
まず、はかり取った白砂糖の半分を白身の入ったボウルに加えます。
その際、白砂糖の固まりが無いように気をつけましょう。
スプーンで潰すなりして、白砂糖の目をきめ細かくしておくと良いでしょう。
白砂糖を加えたら、電動ハンドミキサーで白身と砂糖を攪拌していきます。
最初は低速で、白砂糖と白身が良く混ざるように攪拌していきます。
(ハンドミキサーで攪拌する前に、白砂糖が白身の水分を吸い取って湿った状態になっているように適度にスプーンなどでかき混ぜておきましょう。
そうしないと、白砂糖が飛び散るリスクがあるので、ご注意を!)
白身と白砂糖が混ざってきたら(目安10秒~20秒ぐらい)、回転数を上げていきます。
メレンゲ生地が巻き込まれ、対流している様子が確認できるようになります。
ハンドミキサーの位置をゆっくりと動かしながら、メレンゲ生地全体を満遍なく攪拌していきましょう。
見た目的には真っ白になってきました。(攪拌時間:目安2~3分ぐらいでしょうか)
いったん、この辺りで止めて、残りの白砂糖を加えるとします。
残り半分の白砂糖を加えて攪拌し、メレンゲを仕上げる
残り半分の白砂糖をメレンゲ生地に投入します。
ここでも先ほどと同様に、白砂糖がメレンゲ生地の水分を吸って湿り気を帯びるように、スプーンなどで適当にかき混ぜておきます。
パラパラの状態の白砂糖にハンドミキサーを当ててしまうと、白砂糖が周囲に飛び散るリスクがあるのでご注意ください。
ハンドミキサーを低速でスイッチオンにして、メレンゲを10秒ほど攪拌します。
そうしたら、回転数を上げて、メレンゲ全体を攪拌します。
ハンドミキサーは、メレンゲ生地の中にちゃんと突っ込んでおきましょう。
(ハンドミキサーがメレンゲ生地の表面をかすってしまうと、細かいメレンゲ生地が飛び散るリスクがあるのでご注意!)
ふんわりとしたボリュームが出てきました。
ボウルを傾けても、メレンゲ生地の形は崩れなくなりました。
スプーンで触れると、メレンゲの泡から弾力を感じます。
このような状態になったら(目安として)、メレンゲ完成です!
(メレンゲの仕上がり具合については、お好みでどうぞ!)
メレンゲを抹茶生地と混ぜ合わせる
抹茶生地にメレンゲをなじませる
まず、第一弾として、ヘラで塊二つ分(目安)のメレンゲを抹茶生地に乗せます。
このメレンゲを使って、抹茶生地とメレンゲをなじませるとしましょう!
抹茶生地が柔らかくなり、だいぶ混ぜやすくなります。
最初はヘラで抹茶生地をサク、サクッと切るようにして、メレンゲと混ぜて行きます。
段々と、メレンゲが抹茶生地になじみ、抹茶生地の触感が柔らかくなってきます。
抹茶生地が柔らかくなってきたら、徐々にリズミカルに円を描くように、ヘラで抹茶生地とメレンゲをかき混ぜていきましょう。
メレンゲの先発隊と抹茶生地が混ざり合いました。
抹茶生地の感触がねっとりとしたものから、ふわっとしたものに変化しました。
これで抹茶生地にメレンゲがなじみました。
ウォーミングアップ完了!ということで、どんどんメレンゲを抹茶生地に加えて行きましょう!
この調子でメレンゲと抹茶生地を混ぜ合わせる
やり方がつかめてきたところで、メレンゲ第二弾投入です!
ヘラをつかって、メレンゲを二回すくって、湯せんボウルに入れます。
ビジュアル的には、これくらいの量を加えています。
抹茶生地の感触がソフトになっているので、ヘラで斜めに切るようにして、サクサクと軽快に混ぜてゆくことが出来ます。
メレンゲの白い生地がマーブル模様を描いています。
抹茶生地のグリーンが、もう一段明るくなっていきます。
この調子で以下同様に、メレンゲを加えては、抹茶生地と混ぜて行きます。
メレンゲを加えたら、これまで同様にヘラでかき混ぜて、抹茶生地と融合させていきましょう。
抹茶生地はさらにふわふわ&ツヤツヤになっていきますよ!
残ったメレンゲ生地を全て加えて、混ぜます。
これで、抹茶生地とメレンゲは混ざり合いました。
だいぶ鮮やかで明るいグリーンに色合いが変化したのが分かります。
ベーキングパウダーを加える
抹茶生地にベーキングパウダーを加えます。
今回使うのはパイオニア企画のベーキングパウダーです。
実は今回だけでなく、いつも使っています。
缶入りの良く見かけるベーキングパウダーよりも少ない量で、膨らみ方も十分出せる優秀なベーキングパウダーです。
ベーキングパウダーをデンプンの微粒子がコーティングしており、焼成前に生地中で反応しないように工夫されている、、、のではないかと想像しています。(今後ちゃんと調べたいと思います)
今回は1袋だけ使います。
封を切って、ベーキングパウダーを抹茶生地の上にふりかけます。
勢いを付けると煙が出てしまうので、優しい力加減で、袋の角を指でトントンと叩くようにして注ぎます。
ヘラを使い、ベーキングパウダーと抹茶生地を良く混ぜ合わせます。
満遍なく、十分に生地と混ざるように、入念にヘラで混ぜます。
といっても、1分くらいです。
抹茶生地とベーキングパウダーがしっかりと混ざりました。
生地の準備が出来たら、早速焼き型に流し込むと参りましょう!
抹茶生地を焼き型に流し込もう!
抹茶生地の準備が整ったので、焼き型に流し込んでいきましょう。
今回使うのは(正しくは、今回もお世話になるのは…)、こちらの冨澤商店の紙パウンドケーキ型です。
差し入れやプレゼント用に包装する時、絶妙に良い大きさと形なんですよね。
ガトーショコラにもパウンドケーキにも使える万能選手です(超個人的見解)
抹茶生地をスプーンを使って紙パウンドケーキ型に流し込みます。
紙パウンドケーキ型の7分目を目安に生地を流し込みます。
写真ではこんな感じです。
【補足:スプーンは二つ使うと便利】
ふわっとしていて、粘度も高いので、スプーン二つを使うと良さげです。
抹茶生地は、結構スプーンにぺたっとへばりつくので、片方のスプーンにくっついた生地を、スルスルっと滑り落とすときに活躍します。
抹茶生地を焼きあげよう!
オーブンの天板に焼き型を並べよう!
紙パウンドケーキ型に抹茶生地を入れたら、オーブンの天板に並べて行きます。
私が使っているオーブンでは一度に8個が最大なので、8個並べています。
オーブンで抹茶生地を焼こう!
天板をオーブンにセットします。
焼く時のポイントは以下の通りです。
- 低めの温度で、ほどほどの時間で焼く
- 私の場合は、130度で25分焼きました。
- もっと短い時間で良かったかも・・・
- 私の場合は、130度で25分焼きました。
焼き過ぎて表面がカチカチになるとガトーショコラという感じがまるでしなくなるので、気をつけましょう。
焼き上がるとこうなります!
焼きたてだと、プチプチと音を立てています。
かなり膨らんでいますが、この後一回りしぼんで落ち着きます。
ちょっと焼き色が付いていますが、表面はつやっとしていて、伸縮性・柔軟性を感じさせる質感です。
粉砂糖でデコレーションをして仕上げ!
粗熱が取れたら、粉砂糖でデコレーションをしましょう!
生地のボリュームが一回り小さくなったら、粗熱が取れた頃でしょう。
スーパーの製菓グッズコーナーで売っている粉砂糖を、茶漉しを使ってふりかけます。
見た目的に、店先に売られているスイーツっぽさが出てきましたね!
後は、お好みの包装をして差し入れにするもよし、お皿にオシャレに並べて召し上がるも良しです!