注目キーワード

オバマゲート(obamagate)疑惑とは?ウォーターゲート事件を上回る規模の盗聴・監視スキャンダル

全米を揺るがしているオバマゲート疑惑

 最近、ツイッターのトレンド上位にランクインしたobamagateというタグを見た事がある人が多いと思います。
 このタグが示しているのは、オバマゲート疑惑(obamagate)という、ウォーターゲート事件を上回る規模と目される、歴史的にみても大規模な盗聴・監視のスキャンダルのことです。
 では、オバマ政権は一体どのような盗聴・監視のスキャンダルを引き起こしたのでしょうか?
 疑惑の構図をまとめたスライドを作成しましたので、まずはこちらをご覧ください。

オバマゲート疑惑の全体像

オバマゲート疑惑の全体像を要約したものが、以下のスライドです。

オバマゲート疑惑の全体像

オバマゲート疑惑をざっくり言うと・・・

  • オバマ政権は、トランプ氏が大統領に当選する以前から、FBI・CIAを動員してて盗聴・監視活動を続けていました。
  • トランプ陣営に対する盗聴を正当化するため、米民主党・クリントン陣営は、でっち上げのレポート(スティールレポート)をねつ造ました。
  • トランプ大統領からの信頼が厚いマイケル・フリン元中将をターゲットに、FBIは違法捜査を行い、冤罪に陥れようとしました。
  • マイケル・フリン元中将に対する盗聴承認の手続きには、
    • ジョー・バイデン副大統領(2016年当時)
    • ジェームズ・コーミーFBI長官(2016年当時)
    • ジョン・ブレナンCIA長官(2016年当時)
    • ジェームズ・クラッパー国家情報長官(2016年当時)
      が参加しました。
  • FBIのロバート・モラー特別検察官は、ホワイトハウスの正規の手続きを無視した違法捜査マイケル・フリン元中将に対して行いました

    今回の盗聴・監視スキャンダルは、かつて全米を震撼させたウォーターゲート事件を彷彿とさせる、あるいはそれ以上のスキャンダルになる可能性が指摘されています。

  • ウォーターゲート事件:Wikipedia

トランプ陣営に対する盗聴の根拠として使われたスティール・レポートとは?

ウォーターゲート事件以降、米国内における盗聴や監視に対しては、厳しい法律が施行されるようになりました。
スティールレポートは、その厳しい法律(外国情報監視法:FISA)の規制をかいくぐる為の大義名分としてねつ造されたものでした。
スティールレポートがどのようにしてねつ造されたのか、構図をまとめたのが以下のスライドです。

スティールレポートのねつ造の構図

  • 2016年大統領戦民主党候補であったヒラリー・クリントン上院議員の陣営と民主党全米委員会が、フュージョンGPSというワシントンの調査会社に、トランプ陣営に政治的打撃を与える中傷レポートの作成を依頼しました。
  • フュージョンGPS社は、元MI6・ロシア課のクリストファー・スティール氏を直接雇用し、トランプ陣営とロシア政府の繋がりを非難するスティール・レポートを作成しました。
  • スティール・レポート作成の報酬は、ヒラリー・クリントン陣営と民主党全米委員会から弁護士事務所経由で、フュージョンGPS社に支払われフュージョンGPS社クリストファー・スティール氏レポート作成の報酬を支払いました。

    こうしてねつ造されたスティール・レポートは、トランプ陣営に対する盗聴・監視活動の正当化の材料として使われました。
    オバマ政権・クリントン陣営・米民主党にとって、外国情報監視法:FISAを欺くためにはスティール・レポートがどうしても必要だったのです。

盗聴承認に携わった要人リストが暴露された

マイケル・フリン元中将に対する盗聴の承認手続きに携わった要人のリストは、トランプ政権のリチャード・グレネル情報長官代理によって公開されました。

暴露された盗聴承認者のリスト

  • 盗聴を承認することを unmasking と呼んでいます。
  • 2016年11月8日、すなわち米国大統領選挙の日から盗聴承認の検討が始められていました。
  • この盗聴承認の手続きを主導していたのは、オバマ政権の国家安全保障顧問・スーザン・ライス氏でした。
  • 盗聴承認者のリストには、ジョー・バイデン上院議員の名前が挙がっています。
  • ジョー・バイデン上院議員は、ABCニュースの取材の際、マイケル・フリン元中将に対する盗聴について知らないと答えていましたが、盗聴承認者のリストの存在が示されると、その場で前言を撤回する羽目に陥りました。
  • リチャード・グレネル情報長官代理によって公開されたリストの存在は、CBSのキャサリン・ヘリッジ記者によって報道されました。

最新のオバマゲート情勢

 最新の情勢では、マイケル・フリン元中将に対する起訴を司法省が取り下げる決定を下し、オバマゲート疑惑はいよいよ大きな転機を迎えそうです。

 こちらトピックがこれまた情報てんこ盛りのトピックなので、別エントリでご紹介したいと思います。

まとめと今後

 オバマゲート疑惑に関する情報を海外のサイトで探すと、掘れば掘るほど何かが出てきそうな、内容盛りだくさんなテーマであることが見えてきました。
 今回のエントリで全体像をご紹介したわけですが、より詳細な説明や、エピソード、事件について、エントリを分けて今後取り上げて行きたいと思います。

続編エントリ出来ました!

フリン元中将に対する盗聴承認手続きを主導していたスーザン・ライス氏が、不可解なメールをオバマ政権最終日に残しており、米国で論争を呼んでいます。

関連記事

オバマゲート続報:スーザン・ライス氏が最終日に残した謎のメール  前回のエントリで、オバマゲート疑惑の全体像をお伝えしたのですが、今回はその続報をお届けします。  フリン元中将への盗聴・監視のためのunmasking承認の手続きを主導したス[…]

フリン元中将の起訴取り下げを命じた司法省に対して、担当裁判官が異例の手段に訴えてまで徹底抗戦しています。彼は一体どんな意図を持って、危険な橋を渡ろうとしているのでしょうか?

関連記事

フリン元中将の起訴取り下げ命令に危ない橋を渡ってまで抵抗する担当裁判官    オバマゲート疑惑の中心にあるフリン元中将に対する起訴ですが、間もなく大きな動きが起きる模様です。  米司法省がフリン元中将に対する起訴取り下げを決定したのに対し、[…]

情報源

BBCニュース

「ロシア当局がドナルド・トランプ氏について決定的に不利な材料を入手している」という調査報告書、いわゆる「スティール文書」…

FNNプライムオンライン

新型コロナウイルス対策に忙殺されているはずの米国政界で、また「ロシア疑惑」をめぐる連邦捜査局(FBI)の問題が浮上してき…

BBCニュース

米司法省は7日、トランプ政権のロシア疑惑捜査でFBIへの虚偽証言の罪に問われた元大統領補佐官マイケル・フリン被告について…

YouTube

On January 20, the last day of the Obama administration, out…

Sara A. Carter

Taking Back The Story…

ZeroHedge - On a long enough timeline, the survival rate for…

最新情報をチェックしよう!