日本、感染爆発フェーズ進行・来週末の死者数倍増以上の恐れ
先週末(2020/04/18)、日本は感染爆発フェーズの初期段階に突入したのではないかという分析と仮説をエントリにアップしましたが、残念ながら、その仮説が現実のものになったようです。
結論から申しますと、日本は欧米の感染被害パターンを確実にトレースする動きを辿っており、来週末(5/2)には、新型コロナの感染死者数が現在の2倍以上になる可能性が高いと考えられます。
特に日本のパターンは、スウェーデンの感染爆発初期のパターンと酷似しています。
もし、スウェーデンに近いパターンをなぞるとすると、来週末の死者数は現時点の約4倍、すなわち1,400人に到達することになります。
感染統計データの分析
まずはこちらのチャートのギャラリーをご覧ください。
日本の死者数推移・加速度的増加続く
こちらのチャートをご覧ください。
- 先週末から、さらに死者数の増加の勢いが強くなっていることが分かります。
- 1週間で死者数が約2倍に増えています。
- 死者数がこのような増え方をするということは、医療現場にかかる負担もまた指数関数的に増大することを示唆しています。
- 院内感染、医療従事者の感染、さらには在宅死、突然死の報道が増えました。
- これまで武漢など中国でしか見られない対岸の出来ごとだと多くの人が思っていたであろう、新型コロナによる突然死が現実のものとなり、我々日本人も直面することになりました。
1日平均死者数・さらに加速
こちらのチャートをご覧ください。
- 1日の平均死者数が、先週末と比べて、爆発的な増え方を見せています。指数関数的な増加を裏付ける増え方です。
- 約2.5倍 に増えており、1日の死者数が20名を越える日が目立ってきました。
- 前回エントリ(4/18)時点でも、前週(4/12)と比べて1日平均の死者数が約2.5倍に増えており、その指数関数的な増加傾向が今週も継続しています。
- 来週(5/2)時点では、1日の死者数が50名~70名の規模に膨れ上がっている可能性が少なくないと考えられます。
欧米諸国の感染被害をきっちりトレースする日本
こちらのチャートをご覧ください。
欧米諸国の感染爆発初期フェーズと日本の最新の2週間における、死亡者数の推移パターンを重ねたものです。
- 日本が、欧米諸国の感染爆発フェーズのパターンを綺麗にトレースしている傾向が確認できます。
- どの国のパターンをトレースするのかが焦点になります。
- 1週間後には、控えめに見積もっても死者数は現在の2倍以上に達するのではないかと考えられます。
では、もっとも日本に近いパターンを示している国はどこでしょうか??
日本に最も近いパターンはスウェーデン
こちらのチャートをご覧ください。
スウェーデンと日本の死者数の推移パターンが最も類似している箇所を重ねたものです。
- チャート上で確認できるように、現在の日本は、約1カ月前のスウェーデンと酷似するパターンを辿っています。
- もし、日本がスウェーデンのパターンを辿るとすると、来週末には死者数が現在の4倍に達すると考えられます。
- 推測としては約1,400人の死者数に到達するシナリオが挙げられます。
まとめ:日本は既に感染爆発フェーズの真っただ中にいる
先行する欧米諸国の様子は、すでに多種多様なメディアを通して確かめることができます。
約1カ月遅れで日本も、類似した感染被害の状況を辿る傾向が続いています。
今の欧米諸国は来月の日本の姿──と考えれば、欧米諸国の現在の感染状況・社会の様子は、我々にとって大変参考になる手掛かりにはずです。
我々も、それらの手掛かりを元に、感染爆発フェーズの進行に対して備えを固めて参りましょう!
参照:先週末(4/18)のエントリ
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参照:線先週末(4/12)のエントリ
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