今年の自然薯栽培への準備を始める
昨年作付した自然薯は、無事に成長してくれて、上手く行きました。
今年は、昨年よりも多く自然薯を植えたいと計画しています。
せっかくの正月休みを使って(&正月の運動不足問題に対する対応策として)、自然薯栽培のための準備作業に取り掛かりました。
作業内容は、赤土の準備
です。
具体的には、畑に面する斜面を削って、粘土層を掘り起こします。
ギャラリー
赤土を掘り起こす
1月2日は、大変良い晴天に恵まれました。
冬空の下、空気は冷たく乾いていますが、これほど晴れた空を見ていると、外で体を動かしたくなりました(あと、正月太り対策も兼ねて!)。
どんな作業かというと、畑に隣接する斜面を削り、赤土の粘土層を露出させて、掘り起こすというものです。
学校の地理で習ったであろう、関東ローム層
の赤い粘土層です。
まずは、斜面を覆う雑草や竹の根っこと格闘しながら、粘土層を露出させます。
スコップに体重を乗せて、根気強く掘っていきます。
この作業は、実に足腰に効く筋トレです。
腰を痛めぬよう、姿勢や力加減に注意して、作業を進めて行きます。
負担が掛ってきたと思ったら、ちょこちょこ小休憩をはさみつつ、作業を断続的に進めて行きます。
1時間半ほどかけて、そこそこの面積の赤土の層を露出させ、掘り起こすことができました。(下の写真)
それにしても、手ごたえが硬い&粘り強い!
普通の土を掘り起こすのと比べて、負荷がかなり違います。
体重を乗せてスコップを押し込んでも、一度にはスコップのブレードが粘土層の入っていきません。
スコップで掘る、というよりも、少しずつ削るという表現が近いですね。
しかも、畑ではなく雑草が生い茂っている場所なので、地中にはこれまた強靭な根っこが網の目のように張っています。
まさに荒れ地の開墾を思わせる作業です。
掘り起こした赤土ですが、冬場の寒暖の繰り返しに晒されて、徐々にサラサラに崩れて行きます。
具体的には、粘土が内部に含む水分が霜柱となり、内側から硬い粘土を細かく砕いてくれるというメカニズムです。
自然薯を植える春~初夏にかけて、サラサラの赤土がたくさん必要になるので、冬のうちに、赤土の粘土を掘り起こして、空気に晒しておくわけです。
葛の根っこを掘り起こす
粘土層の掘り起こしを通して、雑草の根っこと格闘していると、やたらと頑丈な何かの根っこに出くわしました。
太さがかなりあり、さつまいもを連想させるようなボリュームがあります。
地上部には、頑丈そうな蔓が延びていました。
間違いなく、葛(くず)
です。
夏場、藪や斜面をびっしりと覆っている雑草で、その勢いの強さは正にKing of 雑草!
その根っこもまた、雑草というレベルを超えた、木の根っこのような存在感があります。
汗だくになって、葛の根っこを掘り起こしたところ、そこそこの量を掘り起こしました。
1メートル以上もある根っこです。
ただでさえ岩盤のような粘土層の中に、こんな根っこがあるのですから、掘っていると汗だくになります。
葛の根っこを掘り起こすと、ゴボウのような匂いがしました。
実はなじみ深い漢方薬である葛の根
葛の根、実はカッコン
と呼ばれているもので、風邪をひいたときにお世話になる葛根湯
の材料となる生薬です。
根を乾燥させたものを生薬名葛根(かっこん)と呼ぶ[7]。日本薬局方に収録されている生薬である。発汗作用・鎮痛作用があるとされ、漢方方剤の葛根湯、参蘇飲、独活葛根湯などの原料になる[7]。風邪や胃腸不良(下痢)の時の民間治療薬として古くから用いられてきた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%BA
価格を後日調べたところ、10gで200円前後もする(私が検索した範囲で)、なかなかの御値段のする生薬です。
これだけ苦労して掘り起こして、価値のある葛根を捨てるのはもったいない!
何か使い道があるに違いないと思い、洗っておくことにしました。
この後、葛根の加工方法をネットで調べて、実際に加工して、鍋で煎じてみました。
その様子については、別エントリでご紹介します。
追記:葛根の加工&葛根湯手作りの様子をエントリにしました!
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